エスアイ不動産株式会社です。
みなさんはプラスターボードをご存じでしょうか?名前はなんとなく聞いたことがあっても、どういったものなのか、実際どのように使われているのかは分からなかったりしますよね。
今回ご紹介するのは、プラスターボードの原材料や加工方法、石膏ボードとの違い、使うメリットやデメリットです。またプラスターボードにはたくさんの種類があります。種類ごとの特徴や用途も併せてご紹介しますので、ぜひ検討してみてください!
◆プラスターボードとは?
プラスターボードとは「プラスター材」を芯材として、両面をボード用紙ではさんで成形した板状の建築材料です。芯材になっている「プラスター材」は、壁や天井を仕上げるための左官材料全般を指し、原料の違いによって「石膏プラスター」「ドロマイトプラスター」「石灰プラスター(漆喰)」などがあります。
プラスターボードは、天井や壁の下地材として多く使われます。上から塗装したり、クロスや壁紙を貼ったり、仕上げ加工されたものなどバリエーションが豊富です。
◆石膏ボードとは?
プラスターボードの芯材となるプラスター材にはさまざまな種類がありますが、代表的なものが「石膏」です。そのため「プラスターボード」と呼ぶときは、石膏を芯材とした「石膏ボード」を指すことが多く、両者はほとんど同じ意味の単語として使われています。
石膏とは硫酸カルシウムを主成分とする鉱物のこと。セメントと同じく、水と反応すると固まる性質があります。この性質を利用し、身の回りのさまざまなものにも使われており、たとえば歯の模型や骨折したときに使うギプスの原材料も石膏です。
丈夫で火に強く、安く、どこでも手に入り、施工がしやすい石膏ボード(プラスターボード)は、住宅や店舗、オフィスなどの建物になくてはならない存在となっています。
◆プラスターボードのメリット
・安価で入手しやすい
プラスターボードを使うメリットは、安価で入手しやすいことです。ホームセンターで500円程度で手に入るものもあります。天井や壁など広い面にたくさん使う材料なので、建築やリフォーム全体のコスト削減につながるでしょう。
・防火性があり火に強い
防火性があり、火に強いのもプラスターボードの特徴。ボード内の石膏には結晶水が含まれている状態です。火事が起こった際、加熱されると化学反応で結晶がこわれて水蒸気になります。その水蒸気によって火の温度を抑え、火事の進みを遅らせるという仕組みです。
・遮音性があり音を通しにくい
プラスターボードは遮音性があり、音を通しにくいです。そのため、マンションの部屋のあいだの壁や、ホテル、病室などにも使われており、より性能のいいものは映画館やスタジオでも使われます。既存壁を壊さないで重ね張りする騒音対策リフォームにも有用です。
・施工がしやすい
プラスターボードが好まれる理由は、施工のしやすさにもあります。施工方法はくぎやビスで留める、クリップと呼ばれる金物を使って留める、専用ボンドで接着するなどです。切断も容易で、大きめのカッターで簡単に切ることができます。
◆プラスターボードのデメリット
・水分や湿気に弱い
プラスターボードは石膏と紙からできているため、水分や湿気に弱いのがデメリットです。水分を含むとカビの原因になるだけでなく、強度が落ちてしまいます。
・点の衝撃で欠けやすい
プラスターボードは点の衝撃に弱いです。物の角があたったり、とがったものがぶつかったりすると、簡単に欠けたり穴があいたりします。
一方で面に対する衝撃には強いため、大人がぶつかる程度の衝撃ではなんともありません。面の衝撃に対する強さは、地震や強風による建物の揺れに有利です。このためプラスターボードは耐力壁として使われることもあります。
・ビスやネジ留めに弱い
プラスターボードはビスやネジ留めに弱いです。無理に留めようとすると、石膏がポロポロ落ちたり、白い粉が出たり、一時的にビスが留まったとしても落ちてしまいます。プラスターボードだけではビスやネジを保持する力がないからです。
◆プラスターボードの種類と主な活用方法
・石膏ボード
標準的な石膏ボードは、住宅や学校などの壁や天井の下地によく使われている建築材料です。
・シージング石膏ボード
水に弱いのがプラスターボードのデメリットだとお伝えしましたが、その弱点を克服しているのが「シージング石膏ボード(GB-S)」です。プラスターボードの表面や芯部分に防水加工がされているのが特徴です。
・強化石膏ボード
普通石膏ボードより耐火性能に優れるのが「強化石膏ボード」です。火に強いのは、石膏の芯材にガラスなどの無機繊維材が混ぜ込まれているためです。
・構造用石膏ボード
強化石膏ボードの耐火性・耐衝撃性の優れた部分をそのままに、耐震性を強化したものが「構造用石膏ボード」です。
・石膏ラスボード
塗り壁の下地に使われるプラスターボードです。表面に長方形のくぼみが規則的に何個もあいているため、左官材料が塗りやすく、施工性がアップしています。
・化粧石膏ボード
仕上げ加工されたプラスターボード。上から塗装やクロス貼りをしなくていいので、仕上げ作業を省力化できます。
・不燃積層石膏ボード
表面を不燃性のボード用紙で仕上げたプラスターボードです。不燃積層石膏ボードは厚み9.5mmでも不燃材料に適合します。
・吸放湿石膏ボード
石膏ボード・化粧石膏ボードの性能をそのままに、吸放湿性能を約3倍に高めたプラスターボード。
・吸音用あなあき石膏ボード
吸音用の穴が多数あいています。話し声の周波数と相性がよく、学校や会議室の天井に多く使われます。
いかがでしたか?
プラスターボードの原材料や特徴、メリット・デメリットと種類による違いやそれぞれの用途をご紹介しました。
安価で施工しやすく、防火性、遮音性、意匠性にも優れるプラスターボード。建築やリフォームに欠かせない存在だからこそ、ぴったりの物を選んで素敵な住まいにしましょう!
大事な家をリフォームする時は是非ともエスアイ不動産株式会社にお任せください。
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